Napの考えること2023(その135)「自由さ」
Napの通常ライブでは毎月テーマがあって、少し前ですが、10月は、「Memories」でした。そこで、僕もライブを演る機会があったので、せっかくだからと昔の曲から最近の曲まで時系列に練習してみました。
そこで感じたのは、10代の頃はやはり恋愛ものが中心で、20代の頃は時代性を感じるもの、30代はそれまでになかった作風にもチャレンジ、それ以降は抒情詩的なものや内省的なものもちらほら。
音楽的キャリアを積むことで、ミュージシャンの多くは似たような軌跡を辿っているのかもしれない。そうやって改めて古い曲から新しい曲の移り変わりを眺めるのも面白いものでした。
僕が好きな洋楽のミュージシャンの多くは、身の回りに起きていることをそのまま歌にする、というパターンが意外に多い。なかなかリアルなことを題材にするのはむつかしいことに思えるが。
僕の好きなエイミーワインハウス、というミュージシャンもそのタイプで、あるヒット曲などは、あまりに心の傷をそのまま描きすぎたため、ステージで歌うたびに、その時の苦しみがリアルに浮かび体調を崩すほどだったそうだ。
だからこその、曲のインパクトなんだと思うが、それは、身を削るように作品を作るタイプのアーティストの宿命かもしれない。
ビートルズはその点、いつでも自由に題材を選んで、自分たちの殻を破り続けていたように思う。曲作りも然り。もうなんでもあれ、と言う感じだ。
ジョンとポールという才能溢れる二人が存在したこのバンドが生むヒット作の数々。そのすべてに、「自由さ」が中心にあった。それがいまでも新鮮な驚きを与え続けている原因かもしれない。
さてさて。2023年も僅かとなりました。これまでの人類の脅威であった新型コロナの戦いで、まるで世界は一つになったようにさえ思えましたが・・・、また世界は元の混沌としたものとなり、さらに新たな亀裂をつくり出しているようでもあります。
一方、この日本は平和な様相(いろんなことはありますが・・・)で、やっと平常に音楽も奏でられる状況になったと言えます。このような日々が長く続くことを祈るばかりです。
Napも年末に向って精進したく存じます。皆様もどうかご自愛ください!!!
引き続きよろしくお願い申し上げます。
2023.12.15 白楽Nap代表 竹村龍彦
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