2022年11月16日水曜日

 Napの考えること2022(その132)「明日の風」



来月、12月でここ白楽に移転して二周年となる。この間、ほぼ通常営業ができずにきましたが、それでも続けられたのは、「日吉Nap」時代から出演していただいているアーティストやお客様、そしてまたこの新しい場所、「白楽Nap」で出会えた新人アーティストたちに恵まれてきたからだと改めて感謝申し上げます。


年末に向かい、来年のイベントやブッキングなどこれまでにない動きが活発に見え始め、ほんとうの意味で仕事が走り出すのだな、と思っていた矢先、とうとうスタッフがコロナに感染してしまいました。


スタッフと言っても共同経営者であり、当然に僕は濃厚接触者になるため待機日数が課せられます。


悩みました。近々にはソールドアウトになった新しいご縁によって開催されるイベントが決まっているし、ブッキングライブもあるし、そしてまた、すでに予約の申し出も数名あるオープンマイクが続く週なのに・・・、と。


そして二人でいろいろ思案しました。


何か方法がないか、どうすればベストか。二人ともワクチンは4回目まで接種済みで、僕の方は、まだ何も症状がなく、抗原検査を二日やって問題なければ最小日数で復帰できると規定にあるな。それならば! とも考えました。


しかし、自分がお客さんなら? と考えてみたらやはり答えは一つだけでした。


思えば、「日吉Nap」時代のあのコロナ禍で運営が立ち行かなくなった時も同じような気持ちの交錯があったことを思いだしました。


自分を守ることばかりを考え、相手側のことを後回しに考えてしまう自分。そうこう思案して、その方策が生まれ、僅かな光が見えだす頃、「いや待てよ!」と、やっと、もう一人の自分が遅まきながら、声を上げる。


「迷った時は損の道を選べ」と尊敬する小説家の方はよく書いていました。真理の言葉だと思います。


とは申しましても、現実にたくさんの方にご迷惑をおかけすることになりました。関係者の皆様には心よりお詫び申し上げます。ほんとうに申し訳ありません。


代理スタッフがいない現在の「白楽Nap」のリスクを痛感しております。しかし運営上、しばらくはこの体制であることに変わりないことも事実です。


皆様には言い訳もできませんが、できる範囲での運営に力を今後とも入れる所存です。何卒ご理解いただきまして、これからもご縁があることを願っております。




さて、末筆となり誠に恐縮ですが、主題の「明日の風」のお話です。


やっと新しい配信アルバム「明日の風」が11/20に配信開始となります!!


配信アルバム通算6枚目となる最新作、「明日の風」の収録アーティストはこれまで複数回参加している方ばかりです。そんなこともあって今回のレコーディングにあたっては、皆さん新しいアプローチで挑んでいたようです。


レコーディングならではのオーバーダビングにも果敢に挑戦もし、かつ個性的な試行も重ねることで、これまでよりもっと楽曲に奥行きを持たせる仕上がりになりました。ぜひご期待ください!


すでにNapの公式youtubeチャンネルでアップしている、PVもお楽しみくださると嬉しいです。近々にはダイジェスト版もアップする予定です。


とにもかくにも、外に発信することで音楽は一つの着地点を持つと思います。


それは、「種が地に落ちてこそ花が咲く」と同じかもしれません。ですので、これからもNapは、いろんな形でこれからもトライしていきたいと考えております。


毎日様々なことに翻弄され試されているようなこの数年に感じます。ですが、やはり音楽だけは常に純粋に楽しみたいと思います。


ぜひ新しいコンピレーションアルバム「明日の風」にご注目ください。11/20配信開始です!アルバム全体で18曲。1曲150円から、アルバムでは¥2.000で丸ごと聴けます。大変お得ですよ(笑笑)!!


皆様もコロナ感染にはくれぐれもお気をつけください。そして新しい年に向けてどうかご自愛くださいませ。


2022.11/16 僕は元気です。太陽が眩しい昼下がりに。白楽Nap代表 竹村龍彦


2022年9月29日木曜日

  Napの考えること2022(その131)「音楽こそすべて」



Napのコンピレーションアルバム「Colorful」が7月に無事配信され、早、次作「明日の風」の制作も始まりました!!


コロナ禍でミュージシャン達も引き籠らざる得ない「日吉Nap」時代から制作を再開し始めた、シリーズ第6弾です。ぜひこちらもご期待ください。


音楽を記録に残す意味には大きく二つあるかなと思います。一つは外の世界へ放たれるということ。そしてもう一つは音楽における自分史が刻まれる、ということ。そのことが自分の音楽の次へのステップとなったり、新しい課題が見えてくることもあります。


そして、何より曲づくりで格闘することは、人生での格闘よりずっと楽しいはずです(笑笑)。これも日本が平和だからこそと言えることですが。


まだまだ新型ウィルスの脅威は消えたわけではありませんが、白楽に移転した「Nap」にも徐々ではあるが新規のイベントの申し出も増えてきました。感謝です。


音楽は今も昔も、常にその時代時代、その瞬間、瞬間を色濃く刻んで、まるで、ICチップにデータを蓄積するみたいに、人の心に確かな記憶として残す。その不思議をいつも思います。


心ふるわす出来事も心塞ぎ込みそうな出来事も、音楽というオブラートに包まれると、なぜかすべてが愛しいものになる。それが何よりも音楽が持つ大きな力であり、魅力でもあるのだなあ、と感じます。


まだまだ気の休まらない毎日が続く日々(世界中が)ではありますが、こんな時代だからこそ、しっかりと自分の足下を見てブレずに歩みたいと考えます。


日吉から白楽に移転して今年の12月、2年目を迎える「白楽Nap」。少しずつですがこの地で新たに形作られていくことを願っています。


これから冬に向けて寒さも増してきそうな時期ですね。皆様もどうぞご自愛くださいませ。そして音楽をこれからもご一緒にもっと楽しみましょう!!!

2022.9/29(thu) 日毎、秋めいた空も広がる涼しい朝に。白楽Nap竹村龍彦


2022年6月19日日曜日

 Napの考えること2022(その130)「Colorful」



とにかくなんでも手軽に早く安く、且つクオリティも損なわないものが価値あるものとするのが現代。音楽も然り。僕も事務仕事をする時はもっぱら某〇〇ミュージックで思い付いたアーティストを検索してBGMにしている。レコードやCDならこうはいかないから、ほんとに便利な世の中になったなぁと思う。


先日、娘が家に来た時、僕の部屋にある古いカセットテープを見つけて聞いていた。それは小さかった頃の娘が習い始めたばかりの頃に弾いたピアノの音で、懐かしく感慨深く聞いたらしい。


今じゃカセットデッキやMDデッキはマニアの間でくらいしか使わないかもしれないがスマホのない時代の手軽な録音には必須アイテムだった。おかげで今もたくさんのカセットテープやMDが部屋の隅の棚にぎっしり詰まっている。


しかし録音ソースのことで言えば、アナログからデジタルに移行しても音のクオリティーは良くなったが、マイクを立てたり、編集したりの手間隙はいまもそんなには変わりはしない。


僕は最初、中学の時に7歳上の兄貴から譲ってもらった2trアナログ1/2インチのオープンリールデッキで多重録音を始めた。それから次にダブルカセットデッキ、4trマルチ、8trマルチ、デジタル24CH、そしてDTMでの無限のトラック録音ができる現在までそれは続いている。


だからもう数えきれないほどの音源が手元にある。それらを今聴いてみると確かに時代の音を感じる。当時流行ったドラムやシンセのサンプラー音源の音がその時代性を彩っている。


その点、ギターの弾き語りそのものの音には古いも新しいもない。だからアコギの音やシンプルなバンド構成の音に一層の魅力を感じてしまう。


デジタルの完成された音も刺激があって面白いけれど、結局なんとなく爪弾くアコギの音に癒されてしまう。考えてみるとここ最近はアコースティックサウンドをフィーチャーしたヒット曲が少ないように思う。これも時代なのかもしれない。


でも確実に僕のような人間も多くいるはずなので、好きな音を探究して記録に残していけたら楽しいと思うので、相変わらずNapはアコースティックにこだわっていきたいと考えるのです。


さて、もう5枚目となる、新しいコンピレーションアルバム「Colorful」もいよいよ、2022年7月30日に公式に配信する予定です。


しばしお待ちください。そしてぜひ期待してください。たくさんの方にダウンロードしてもらえるようなアルバムを目指し鋭意制作中です。引き続きよろしくお願い申し上げます!!!

2022.6/19 夏らしい風が吹く朝に。白楽Nap竹村龍彦


2022年2月27日日曜日

 Napの考えること2022(その129)「柔軟体操」


2022年という響きもだいぶ馴染んできました。気づくと早、2月もあと1日ですね。年明けから何か気の利いたことを書けたらなとマゴマゴしてしていたら、今度はオミクロンの波がやってきました。


そして春の兆しを感じるこの時期、遠い異国で始まった戦争。世界中の人間が一つになって戦うべきはコロナだったはずなのに・・・。


たった一人の独裁者によってこうも簡単に世界は覆されてしまう。しかしその逆も然り、希望を持ち続けるしかありませんね。


白楽Napが入る世界長ビルの一階にはラーメン屋さんが開店ました。二階のインドカレー屋さんも少しずつ営業を始めたようです。同じビルに入るものとして嬉しく思います。


それにしても、人が集まることがむつかしいこの時代、何をするにも限定数でものを考えないといけませんから、頭の柔軟体操も必要ですね。その一助となるのが芸術全般ではないでしょうか。


僕は音楽が好きで、結果この仕事に繋がったのですが、奏でること、聴くこと、その二つの天秤の重さは時代によって変わってゆくのを感じます。いまは聴くことが一番楽しいので、この仕事は仕事冥利だなと思う今日この頃です。


さて、白楽Napの3月のお題は「Try Again」です。小さなことから、まずは目の前のできることから私たちもトライしていきます。


そして一人でも多くの方に音楽を楽しめる小さなハコとして認知してもらえるよう精進いたします。皆様もお元気でいてください! 3月もよろしくお願い申し上げます。

2022.2.27(sun) 白楽Nap代表 竹村龍彦