2024年12月31日火曜日

 Napの考えること2024(その138)「スクリーン」


今年は元旦の能登半島地震から始まり、その後の各地での地震や自然災害が続き、世界でも愚かな戦争が終わりを見せない等々、不確かな時代を予感させる出来事が続きました。


今日こうして2024年も無事に大晦日を迎えられることは奇跡的なことなのかもしれません。おかげ様で白楽Napはこの12月で四周年を迎えることができました。改めて多くの皆様に感謝申し上げます。


音楽は人間の心に、共感と癒しを与える力があると思います。人類皆兄弟という言葉があるように、音楽は世界と共有できる芸術の一つと言えます。もちろん音楽にも人それぞれ好き嫌いはあるにしても、たった一人だけにしか届かない音楽であっても、それは地球の重さ以上の価値があるはずです。


アマチュアのミュージシャンいえどもその世界の一任を果たしています。それを体現していると思います。僕自身もそうですが、一見地味な音楽活動のようにみえても、自分の人生にとってなくてはならないもの! そういうミュージシャンがほとんどです。キッパリ(笑笑)


今日もどこかの場所で様々な音楽が奏でられています。ステージに立って、緊張しながら演奏するミュージシャン、それを聞くリスナー。そしてそのライブ空間で浮かび上がってくるのは目には見えない、心に映り出されるスクリーンです。


ステージで奏でられるパフォーマンスによって、そのスクリーンに描かれるものは自由自在に変化を遂げ、まるで映画のように次々と場面が浮かんでは消え、また浮かんでくるのです。


何より素晴らしいのは、例えその歌が大観衆の中で奏でられたものでなかったとしても、その本質は何も変わることはなく、聴く者のたった1人の心の奥深くに直接届くということ。音楽で心を通わせることができる、ということ。それが音楽の力でもあり、マジックのひとつでもあります。


僕もかなりの音楽(オールジャンル)大好き人間なので、青い少年の頃から、そのことで随分と力や夢や希望を持って生きてきました。そしてそれは、今もこれからも、決して消えることのない世界ですから、大丈夫、未来は明るい! そう思ったりします。


閑話休題。


さて、今年の師走は日本海側では特に雪が多いようですね。僕の故郷秋田も大雪のようです。

皆様、風邪などひかぬようご自愛ください。そして楽しいお正月をお迎えください。


来年が皆様にとって夢のある日々が待っていることを祈ります。そして来る2025年が平和な一年でありますように!!

2024年12月31日 白楽Nap竹村・新山


2024年2月1日木曜日

  Napの考えること2024(その137)「歌うたい」


能登半島地震の被災者の皆様に心よりのお見舞いを申し上げます。

つい先日のテレビで年配のご夫婦がインタビューに答えた言葉は、「水がなくてもやはりここに住みたい」でした。緊急避難先に一旦移住して生活している彼らには、”ひとはパンのみにて生くるものにあらず”ということなのでしょう。


大きな災害があるたびにきっと皆様も深く考えることが多いことと思います。一日も早く被災地の方々が日常生活を取り戻すことを切に祈ります。


今年の元日からのことゆえ、Napでも2024年一月の通常ライブは、微力ながらチャリティも兼ねたライブとしておりました。改めて、皆様のたくさんのお心に感謝申し上げます。(Nap公式サイトにて募金のご報告をさせていただきます。)


さて、Napは日吉時代から数えると、23年目に入っています。そんなこともあり、出演者の中には、今年が子供が受験です、とか、あれから結婚して子供が生まれました、等々聞くことも多くなりました。


よく曲を例える話に、オリジナル曲も自分の子供のようなもの、なんてことがあります。確かにそんな気持ち分かります。僕もつい贔屓目に自分の曲を評価しがちになります。特に若い頃は。しかしだんだんと、キャリアを積むごとに、自分の曲も冷静に判断できるようになりました(苦笑)。


そうすると、自分が作った曲群の中で自然と、ヒエラルキーのようなものが出来上がってきて、ほぼ今は歌わない(歌えない?)、という作品がちらほら出てきます。


そんな歌をたまにノートから出してきて、部屋で歌ってみたりすると、あっと言う間にその頃の拙く苦(にが)い?自分の心象風景のようなものが見えてきて、若い頃の自分へ思わずエールを送りたくなるような、なんとも言えない不思議な心持ちになります。


きっと歌い手の方は同じ経験をされることがあるかと、想像いたしますが・・・。


人はそのように、日々の暮らしの中での心象風景を現実の風景や匂いや歌に刻んでいくものです。そして「歌うたい」は、それを自分の曲に感じることがあるから、タイムマシーンを持っているのと同じかもしれませんね。


広い世の中、いろんな目的を持つ「歌うたい」がいます。でも一番持ち続けたいことは、好きだから歌い続ける、という気持ちだと僕は思っています。使い古された言葉ですが、「音を楽しむ」、と書いてこその音楽ですから!


さあて、もう2024年も二月に入ります。地球は人間の力ではどうにもならないことを思い知った年初めでした。それでも地にしっかり足をつけて日々過ごせたらと、自分自身をも励ましつつ、歩んでいきたいものです。


ぜひお時間が許す限り、Napにも足を運んでくだされば幸いです。アマチュアならではの世界をきっと楽しめるはずです。新しい出演者も募集中です!!引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

2024.2.1 早く春よ来い!!!! Nap代表 竹村龍彦