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Napの考えること2001-2002(#1-#7)
2002年 12月 08日
Napの考えること(その7) 「プロとアマチュア」
音楽を続けることを根本的にやめてしまう人がいたりしますよね。年齢とか、環境とか、仕事とかいろいろな事情によって。でもこの仕事を始めてたくさんのアーティストに出会って少し感じたことがあります。それは結局、音楽をプロとかアマの世界でしか見なくなってしまうからなのかな、と考えることがときどきあります。
プロをめざすことは、それ自体「より多くの人に聞いてもらいたい」という目的に合っているのですから良いのですが、それだけが目的になってしまうと音楽そのものの本質がねじ曲がったものになってしまう場合もあるのではないでしょうか。
不思議なもので演奏がすばらしく、唄声も完璧なのだけれど、いまひとつ胸にせまってこないライブって見たことありますよね。一番大事なものを失った音楽は、形こそあれど空しいものなのかもしれません。
人の心を動かす力は、その人自身の心が動くことでより強く伝わるものだと感じます。たとえいろんな人にいろんな事を云われたとしても、自分の心が動かされている限り音楽は年齢や環境の変化に関係なく続けている人もいるのも事実です。
2002年 07月 09日
Napの考えること(その6) 「光るもの」
現在Napではその日のライブの様子を少しでも多くの人に知ってもらおうと、毎回掲示板に書き込んでいます。そこでひとつだけ決めたことは、決して「評論家のような批評をしない」ということです。
そのアーティストの良いところはどこか、光っている部分は何か、そこを見つけることに徹しようと考えました。なぜなら、それが一番そのアーティストをさらに前進させる力になるのだと信じるからです。
自分の課題は自らが感じ、見つけ、修正していくものだと思うからです。その力がある限りきっと音楽を楽しむことができるのではないかな、と思うのです。
(2003年5月の掲示板リニューアルに伴いライブ通信は休止しております)
2002年 05月 19日
Napの考えること(その5) 「音を楽しむ」
この仕事で忘れたくないことは「一音楽ファンであり続けること」、そして自分も「音楽こそすべて」と想い続けられるようになりたいことですね。せっかくライブハウスをやるのだから、そしてたくさんの音楽に触れられるのだから思う存分音楽を楽しみたい。それは忘れたくないなと思います。ヘタをすると仕事として音楽を聴くようになるのがほんと怖いですからね。
まあカッコイイことばかり言ってられないのが現実ですが、やっぱり音楽はまず心を解放してくれるもの。心を開いてこそ本当の音楽を楽しめるってことだと信じているわけです。これけっこう自分に言い聞かせているんですけどね。
2002年 03月 10日
Napの考えること(その4) 「シンプル」
このハコの基本コンセプトは「シンプル」でした。都内はもちろんここ横浜にも老舗を含めてたくさんのライブハウスがあります。場所こそ日吉ではじめてのハコですが、場所性はそんなに重視していませんでした。むしろここのハコの方向性が重要だと考えました。
それはとにかく「シンプル」であること。余計なものを極力省き、内装もPAもシンプルをキーワードにつくる、しかし安っぽくはしないこと。音は心地よく聴こえ、デザインは落ち着いた中にもPOPさを表現したい。だからデザインは設計事務所に、音響システムも信頼できるプロに頼みたいと思い、運も手伝ってくれ、それが実現しました。しかもこれを具体化する施工会社の職人もプロフェッショナルな人達で、予想以上のハコが出来上がりました。感謝です。
この先はこれから出演してくれるアーティストと共にこの空間はつくれたら幸せです。そしてこれからもこの、「シンプル」という言葉の意味と力を考え続けたいと思っています。
2002年 01月 12日
Napの考えること(その3) 「ステージ」
はじめての公開オーディションでしかも告知から1WEEK足らずで多くの人が集まってくれたのには、少し安心しました。何しろスケジュールも空白が目立つ、OPENから3WEEKをやっと過ぎたばかりの当ライブハウスとしては、上出来だと思っています。しかも、それぞれの熱い想いが確かに届く演奏で、通常のライブとはまた違う熱気を感じました。
Napでは今はとにかくたくさんの人にステージに上がってもらいたいという気持ちです。単にデモテープではなくこのような公開オーディションを通してNapを知ってもらうことも大切だと思っています。
動機は何でもいいんです。気分が乗ったらあらかじめご連絡のうえ、ぜひご参加下さい。お待ちしています。
(現在は公開オーディションは行っておりません。オーディションはデモテープをご持参いただくか、ご郵送いただいております。詳しくは応募要項をご覧ください。(2002.6.19追記)
2002年 01月 01日
Napの考えること(その2) 「理想のかたち」
あけましておめでとうございます。OPENからあっという間に新年を迎えました。おかげさまで初日の95人という記録的な入場者数があったり、プロのアーティストによるパーティーがあったりで大変充実した月でした。
その中でも特にたくさんのアマチュアのアーティスト達が数多く出演してくれたことはとても嬉しく感謝でいっぱいです。今後ここからプロになる人たちが、たくさん生まれることを祈って私たちは更に精一杯のアシストをしていきたいと思っています。このHPも少しずつですが早々に完成させていくつもりです。
まずはたくさんの人に「Nap」を知ってもらい、一度来た人がまたここに集まりたいと思うようにすることが今年最大の目標です。「気持ちよく演奏ができて、心地よく聴いていられる場所」、それこそが「Nap(うたた寝)」の理想のかたちです。これからぜひ応援してください。
これからここが新しい音楽の発信の場となるよう私たちも、いろいろ知恵をしぼりたいと思います。どうぞこれからもよろしくお願いします。
2001年 12月 22日
Napの考えること(その1) 「心に残るもの」
ライブハウスでアマチュアの弾き語りやバンドの演奏を聴いた後、心に残る「感動」ってプロのそれとは違う種類のような気がします。たぶん音楽に対する向き合い方がもっと純粋だからでしょうか。それを感じる人は思っている以上にきっと多いんでしょう。
単に技術的なものやうまい下手を越える何かがそこにはあるんでしょうね。それを感じ続けられる場所であることが今一番の目標です。自分を音楽で表現したい人、心地よく音楽を聴きたい人、そんな人たちが集まる「Nap」にしたいと強く願っています。
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