2021年1月23日土曜日

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Napの考えること2018(#84-#90) 






Napの考えること(その90)「17周年」



おかげさまで、昨日の12/22で、Napは17周年を迎えることができました。折しも「竹原ピストル」さんの初武道館ワンマンが行われました。個人的にも感慨深いものがあります。


改めて、これまでご縁があった多くの出演者の皆様、そして足を運んでくれるお客様にお礼を申し上げたいと思います。


あと、一週間もすれば、2019年ですね。元号も変わる年ということで、来年がより良い年になればと願うばかりです。


12/21にはこのわたくしも対バンの方や古い友人とコラボなんぞをしました。ステージで歌うことの不思議な心持ちを一段と感じる日でした。


そんな日の帰り支度の中、某アーティストとの雑談中、ふと、こういう場所で歌う時の感覚は他では味わえないんだよな、と言った言葉が胸に響きました。そうなんですよね、と相槌を打ちながら、自分もこうしてまだ歌うことの大切さをまた教えられたような気がいたします。


こうして仕事の中でも、人と人との関係性により紡がれていく毎日をもっと大切にしなければと心から感じた日でもありました。


さて、残りわずかとなった2018年。皆様も風邪やインフルエンザにお気をつけください。良き2019年を迎えましょう! 年内もぜひお時間が許す限り、ここNapにも足をお運びくださると嬉しいです。重ねてよろしくお願い申し上げます。感謝を込めて。

2018年12月23日 日吉Nap代表 竹村龍彦






Napの考えること(その89)「考えることを考える」



昨日になって我が家では暖房をつけました。マンションは気密性が高いのでなんとかこれまで平気でしたが、急に寒くなりましたね。風邪やインフルエンザの時期となりました。どうぞ皆様もご自愛くださいませ。


さて、あと数日で12月ですね。おかげさまで、Napも無事17周年目を迎えます。改めて皆様には心より感謝申し上げます。


2001年12月のオープンから、ほぼ人づての認知だけで運営ができていたことが今では奇跡のように思えます。法人組織でありながら、個人商店のようなこのお店は、一日一日をいかに充実した日にできるかを、一番の課題に運営してきました。


営業や宣伝に力を入れる余裕もない中、数多くの方にこれまでご出演いただき、そしてイベント開催でのご利用もございました。この17年の間にNapのあるこの街、日吉も多くの変化がありました。好きだったお店も随分となくなり、少し寂しい思いもしたりします。


しかし、時代はこのように常に刻一刻、日々少しずつ変化している訳で、youtubeやSNS等で発信するアーテイストの動画など観て強く感じるのは、圧倒的な女性アーティストの多さです。そして音楽的レベルの向上です。すぐに求めるほとんどの情報(音楽においても)が手に入るネット社会の恩恵なのでしょうか。


しかし、一方で、個性の平均化や本当の顔の見えないバーチャルでのやり取りの危うさです。その意味でもまずは現実世界での関わりである、ライブで知り合えることが理想と考えます。そのための営業というのはやはりどんな業種であれ、一番むつかしく、且つ重要なのだ、と強く感じる今日この頃です。


ところで、Napはどのようなスタンスでブッキングしているのか、と問われるのならば、「Napでの通常ブッキングは、アマチュアメインですが、その音楽的スタイルや音楽的レベルを中心に重きを置くのではなく、音楽を楽しむ、という姿勢をまずは第一に掲げたい。」と、なるのかもしれません。


限りなくプロを目指す方、ライフワークとして音楽に向き合う方、そんな様々なスタンスのアーティストが、単に経験の浅い、深いでは、測れない個性や才能を実際のライブを観て感じられて、結果、互いなんらかの刺激を受ける一日。それがNapの通常ブッキングの理想です。そして同じくご来場くださったお客様もNapライブにより、多種多様な音楽に触れるきっかけになることも願いの一つです。


もちろん、アーティスト主催の企画イベントも多く開催しております。少しでもNapにご興味を持ってくださる方がいらっしゃるのなら、まずは一度、このNapという空間でライブをしていただき、同じ空気を共有することから始められたら幸せです。


そしてここ横浜の小さな街、日吉にある「Nap」で、何かしらのご縁があって、多くのアーティストの足跡を残していただくのなら仕事冥利であり、とても光栄なことです!


さてさて。残り1ヶ月と少し、音を楽しむと書く「音楽」を字ずらどおりに向き合える日々となればと祈ります。これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2018年11月23日 日吉Nap代表 竹村龍彦






Napの考えること(その88)「十人十色」



ここ最近のTVでますます多くなったと思うのが、「健康長寿の方は〇〇を食べている!」 などというテーマの番組です。。大概、すでにそれってきっと誰でも体に良いと知ってますけどー、という食材ばかりですが、スポットの当て方がうまいので、ついまた見てしまいます。


そんなTVを見ていつも思うのは、人間、年齢では測れません、という当たり前の結論。


学生時代は先輩後輩などの序列もはっきりしていますし、社会人になっても誰それはいくつ上だとか、下だとかいうことで、敬語になったり、タメ口になったりというのは確かにありますが、しかし、人間、十人十色ですし、年を経るごとにますます実年齢と身体との相関数も測れなくなっていくような気もいたします。


そんな意味も込めて、もういくつになったから音楽はやめる、とか、何歳になったからもうプロを目指すのは諦めるとか、それ自体、今の時代では、少しナンセンスなことなのかもしれません。


しかし、いま思い出しました。かく言う私も、もう今年で○歳になったから、もうバンドはやめた! とか、好きなようにやるからもう事務所なんて関係ない! などどいって尖っていた(良い意味で)時代がありましたー。


そして、ギターをさわることも少なくなり、海ばっか行っては遊んで、仕事をしては、また遊んで、っていう。まあ、決してネガティブな心持ちではなかったけれども、決して建設的でもない。そんな時代があったことを思い起こした次第です(苦笑)。


閑話休題。


さてさて。ますます冬の気配が漂う毎日となりました。風邪やインフルエンザや健康管理が大切な時期ですね。皆様もくれぐれもご自愛ください!


そして、好きな音楽にたくさん出会える残り二ヶ月となることを祈ります。

Napも素晴らしいアーティストがたくさん出演していますよ! 

年末に向かい、ぜひNapにも足をお運びいただきまして、皆様と共に素敵な音楽を一緒に楽しめたら幸いです!

2018.10.30 Nap代表 竹村






Napの考えること(その87)「リアルタイム」



今年は去年よりさらに気候変動が激しく思う今日この頃です。今夜も台風がまた沖縄中心に来てることも心配ですね。早々と移り変わりゆく気候は今はもう秋ですが、世の中もどんどん移り変わることが多く思います。僕のお気に入りの中古CD店の移転の動向も気になるところですが(ここ最近はジャケ買いにはまってました!)、皆様はいかがお過ごしでょうか。


ここ、Napでもニューフェイスが多くなったり、古くからの出演アーティストが久しぶりに出演したり、過去になかった新しいイベントが年末に向けて入ったりで、数多くの変化を良い意味で感じております。


9月も終わりに近づくと、いつもながら、なんだか世間はだんだんとソワソワし始めて、来たる年末年始に様々な形で備えようとしてきます。仕事柄、同じく年末年始のことも画策するわけですが、Napで出演する多くのアマチュアアーティスト達も当然、お仕事や学業などで同じく、ソワソワしていることと想像いたします。


どのような場所や場面でも人との関わりはあるわけで、そのことで喜んだり苦しんだり悲しんだりの出来事が小さな一ページとなって、この時期になるとだいぶ今年の自分物語が見えてきたりします。それで急いで足りない何かを埋めようと動き出すこともあったりして、それが師走になると達成感の計りのメーターがそれぞれに立てられて、満足したり、地団駄を踏んだり、今年もきっとそうなっていくのでしょう。


そんな中、先日、Nap出演の某アーティストがいきなりの3枚のニューアルバムを制作したことを知りました。これまでつくってきた歌の数々の行き着く場所、という良い感じでまとめられていました。その努力と忍耐に心から敬服です!


丹精込めてつくった曲を演奏して歌うだけでも、たいへんな時間と労力が要りますが、さらにそれを録音してまとめ一つのアルバムにするという作業はまた別の意味で、全くの一から作り出すのと同じですから、完成させるにはそれ相当の強い気持ちと情熱が必要です。僕はいつも挫折ばかりしているのでよく分かります(苦笑)。


アーティストもやはり、採(録)りたてのリアルタイムの音楽が一番旬で素敵なものです。その意味で彼のニューアルバムの完成はとても嬉しい出来事であり、僕にとっても刺激でもあり、励まされるような気持ちになりました。


さてさて。これから雨が降るたびにどんどん寒くなります。皆様もお身体を大切になさってください。そしてスピードを上げたくなるこの時期を気合いで踏ん張りつつ、うまく自分のペースは守りながら(これが肝心!)、自分も含めですが、2018年版・自分物語を少しでも良いものに完結したいものです。


もう今年も残り三ヶ月ほどですが、お時間の許す限りたくさんの方々にNapに足をお運びいただけると嬉しく思います。

Napの名物ドアマンのスノーマンもいつもの定位置で待っております。重ねてどうぞよろしくお願い申し上げます!!

2018.9.29 Nap代表 竹村龍彦






Napの考えること(その86)「考える葺」



中学一年で何気なく入ったテニス部で放課後はいつも先輩の打った球拾いや体力づくりのためのグランドでの走り込みが日々の日課だった頃。たまたま音楽室で同級生がギターでつま弾いた、「禁じられた遊び」の前奏のワンフレーズを聞いた瞬間に、雷に打たれたみたいに音楽の虜になった。母にギターをねだり、たまたま親戚の家にあったガットギターを手に入れ、毎日時間のあるときはギターばかり弾いていた。


やがて少し簡単なコードを鳴らせるようになると拙い曲も作れるようになって、ますます音楽の魅力にはまっていった。将来、大人になって外国に旅行に行くとき、税関の人に、「職業は?」 と聞かれたら、即座に、「僕は音楽家です。音楽が職業です。」ときっぱりと答えるのが夢となった。


いまでも初期のビートルズやピンク・フロイドを聞くとその頃の疑いもなく、そんな夢を抱き、毎日を活き活きとして過ごし、早く卒業して、上京して夢を叶えたいという迷いなき強い欲求だけがあった自分を思い出す。


世の中を知らないことの愚かさは一心不乱に進む原動力でもある。たくさんの曲をつくって、誰かの前で披露したいと思い、村の公民館や夏祭りの小さなステージとも言えない場所で、下手くそな歌とギターを弾いて、まるで自分がポールやジョンになった気分で誰にも作れない素晴らしいオリジナル曲なんだと強烈な自信だけがあった。時に空回りしながらも必死に歌っていたそんな時代を忘れることはないだろう。


高校受験の頃にはもう部活には入るまいと決めていた。音楽家になるためにはそんな時間はない。早く卒業してプロになって音楽で飯を食うんだ。そう決めていた。やがて行きつけの楽器屋のマスターの紹介でオーディションを受けたりすることで、少しずつその道が見えてきたのが嬉しかった。


最終的にきちんとデビューには至らなかったけれど、やってきた道は険しくもいつも楽しくて、それ以外に夢中になれるものが自分にあるはずもなかった。そういまも確信する。自分は幸せ者だと言えることこそが、幸せなこと。家賃や光熱費を払ったり、ご飯の心配をしたり、給料が上がったり下がったり、毎日が不安で、これからどう生きるのか、と考えたり、そんな日々がおおよそを占めていた人生であっても、音楽を続けてこれたことは事実だ。そして、それこそが幸せなことだったんだと、若かりし頃の自分を思い出すたびにそう思う。


時は止まらない。連続した点のように、常に流れている。決して立ち止まることのない時間に、想像力だけが自分の武器だ。何かに心を止める時、時間が止まる。その止める何かを僕は、音楽に費やしてきた。ある人は絵画に、ある人は踊りに、ある人はスポーツに、そしてまたある人は研究に、と。きっと皆一瞬にして心を奪われ、夢中になるのだろう。それは生物学的に自分を生かす本能とは違う分野だ。パスカルが、人間は考える葦である、と言ったが、それは真実であって、それを失うことこそを、ずっと畏れて僕は生きていきたい。


たくさんの音楽の魅力に心奪われた人間が集まる場所、ここ「日吉Nap」。あまた星の数ほどある、「歌い小屋」の一つであるけれど、この店を切り盛りする人間として、原点はやはり、自分の青春のすべてを捧げたのは、「音楽」であったことを胸に刻み、これからも仕事に精進したく思います。


昨日は、「長崎の原爆の日」。こうして、こんな小文を書ける平和な日本であることの幸せと、これからの未来も音楽を楽しめる世界がありますように。心からの祈りと感謝を込めて。


長文、失礼しました。そして最後まで読んでくださりありがとうございます。

(2018.8/10 Nap代表 竹村龍彦)







Napの考えること(その85)「春の足音」



先日、某出演者とセッティング中の会話の中で、どうですか、最近ギターの練習できてますか? と聞くと、「いや、なかなか忙しくって・・・、でも1日に必ず一回は触ることにしてます。5分くらいですけど。」と言っていた。


彼はすぐ手にできる場所に一本練習用のギターを置いて、少しの時間でも触るようにするそうだ。家族がいて、仕事があって、日々時間に追われて、という生活の中ではいたしかたないこととその時思いました。


私も昔にサラリーマンの経験があるので、少し想像がつく。音楽への想い入れが強い分、中途半端な関わり方ができないため、しっかりと時間をつくってやろう、と考える内に時間だけが過ぎて行く。そして気がつくとなんの形も残せず新しい年は明け、またいつもの日々に追われる。そんなことを何度も繰り返した。


でも今も音楽が好きで、ギターが好きで、下手な弾き方だけど、アコースティックの独特な響きは心を癒してくれる。コードもたくさん知らないけれど、 CやG、Em、D7、Amだけで十分美しいメロディだって生まれる。


その時、彼には、「しょうがないね、いつも忙しそうだから」と言ってしまったが、本当は、もっと長い時間、ギターを弾いた方が良いよ、と言いたかった。なのにそう言えなかったのは、その状況がよく分かるから。


もう3月になりました。たぶん、彼のように日々様々なことに振り回されて忙しくしている人は多いでしょう。20代、30代の仕事盛りの方はなおさらでしょうし、社会的責任ある立場の方も多くいらっしゃいます。


そんな方の多くが身を削って大切な時間つくり、この場所に集って、一生懸命に創ってきた曲を披露する。そんな場所の一つとして、ここ日吉Napもあります。そのことをもう一度自分自身、改めて噛みしめるべきだなと思った次第です。


さあ、春の足音も聞こえ始めました。きっと今年も桜は綺麗でしょう。などと、気持ちの良いことを考えるように、心を一歩前にすすめていきたいものです。


Napもところどころプチリニューアルをしています。わずかながらではありますが、常に良い意味で変化しくことをモットーにと、皆様と共に、雨にも負けず、風にも負けず、花粉にも負けず(苦笑)です! これからもよろしくお願いいたします。

2018.3.4 日吉Nap代表 竹村龍彦


追記:3月は二回の新人Napオーディションもあります。ホールレンタルも改定(平日のみ)されました。詳しくはHPをご参照ください。ぜひこれを機会にNapのステージに立ってみてください!!

http://www.hiyoshinap.com






Napの考えること(その84)「サカナの数だけ音楽スタイル」



明けましておめでとうございます。

年末から年始にかけて、Napでは、毎年恒例の「ウタイ納め2Days」から始まり、プロのマリンバ等々の打楽器奏者、「長谷川剛士」さん率いる軽音楽の公演、そして、これも恒例になりつつある、「K.K.」さんのカウントダウン公演、年始ワンマン公演が開催されました。


今回もアーティストの音楽愛あふれる情熱とそれに応え声援するお客様の暖かい気持ちが交差する素敵な数日間でした。改めて皆様に心より感謝申し上げます。


さてさて。大きなイベントも終え、久しぶりにお正月気分満載の街に出てみました。どこもかしこもセール品の大売り出しが多く、買わなくていいものにまで目がいってしまいましたが、これだ、と思う商品の大体がセール対象になってないことが多く、世の中うまくできているものだな、と勉強できた数日でした(笑)。


気づいたらもう、1月6日ですね。本日からNapは通常ブッキングライブの始まりです。いろんな目標を掲げている方も、まだなんにも浮かんでこないぜ、という方も、とりあえずは新しい年、2018年のスタートが平等にやってきました。


僕も個人的な目標をまず一つ決めましたが、うまくいくかどうかは分かりません。でもトライすることに意味があると胸に刻み頑張りたいと思います。もちろん仕事についても去年以上のトライをする所存です。


Napのキャッチコピーはご存知のとおり、「サカナの数だけ音楽スタイル」です。今年も常に流れ動く川の水や、大海を泳ぎ続けることで生かされるサカナの如く、時に流れに身を任せ、時に流れに逆らいつつ、この一年を悔いのないように日々励みたいと思います。


例年より少し寒さの厳しい冬のようですが、皆様も風邪やインフルエンザなどにお気をつけくださいませ。今年もNapで一人でも多くの方と共に音楽を楽しめられたら幸せです。本年もよろしくお願い申し上げます。

2018.1/6 Nap代表 竹村龍彦


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