2021年1月23日土曜日

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Napの考えること2016(#72-#76)

 




考えること(その76)「2017年が良い年でありますように!」



今年も残り二日で新しい年がやってきますね。日々一段と寒さも増してきてお正月が近いことを感じます。

Napはこの12月で無事15周年を今月で迎えることができました。

これもそれもこれまでご来場くださった多くのお客様、そして多くの出演者の皆さまのおかげと心より感謝しております。


本日(12/30)の昼の部では恒例のマリンバ奏者の長谷川剛さん率いるプロの打楽器集団による演奏が行われます。

そして夜の部は最終日の通常ライブの歌い納め、そして明日の大晦日は去年に引き続き人気ユニット「K.K.」さんのカウントダウンとなります。

このように長きにわたりご縁のあるアーティストの演奏を聴けることは仕事冥利に尽きます!


さて、残りわずかの2016年、今年もいろんなことがありました。

まずは来年が良い年になることを祈り、残りのライブを多くの皆様と楽しめたら幸いです。

お時間がある際はぜひご来場のほどよろしくお願い申し上げます。

2016.12/30 Napスタッフ一同。

 




考えるとこと(その75)「15年の重み」



お陰様で来月の12月22日でNapは15周年を迎えます。スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。


15年という月日にはそれなりの重みを感じます。これまでアマチュアの方はもちろんのことプロのミュージシャンの方々も多く出演してくださいました。開店当時には想像していなかった噺家さん、芸人さんなどもNapのステージに立ってくれました。同じく、プロの世界で活躍する打楽器奏者、フラメンコ、ウクレレ、ボイススクールの方々におきましては現在も定期的にご利用いただけてたいへん光栄な限りです。


どの業種も同じとは思いますが、ライブハウスは当時も今もたくさんあります。そしてそれぞれが同じ業界の者として切磋琢磨し、個々の特徴をいかに出していけるか、そしてお客様に愛されるお店として運営を続けていけるかを考え、日々知恵と力を注いでいるのだと思います。


この15年の間にいくつもの大震災があり、特に2011年の震災ではここ横浜でも電力不足による営業の混乱がございました。そんな時期も多くの方々のご協力の元、無事に営業を続けることができました。改めて感謝申し上げます。


その際にご出演してくださったミュージシャンのひとりがこう言いました。「なによりこうして歌ってることが自分のためになる」。この言葉はいまも私の心に強く印象に残っています。自分のために始めたつもりのこのお店が、他の人に喜んでくれる場所として少しは役になっているかも知れない、そう思えた一幕でした。


ずっと自分の夢や自分探しの旅ばかり続けてきたような人生だった気がしないでもない私が、この言葉の意味の大きさを考えるようになったのはいうまでもありません。まだまだライブハウスとしてはヒヨっ子のNapですが、誰かに必要とされる場所として認知されるように精進していく所存です。


今年もあと僅かとなりましたが、個性豊かなアーティストがたくさん出演するこのNapにもぜひ足をお運びくだされば幸いです。よろしくお願い申し上げます。感謝を込めて。

2016.11.19 Nap代表 竹村龍彦

                                 




考えること(その74)「物語」



様々な音楽がある。世の中で話題になっているものや、スタンダードとして場所を選ばずどこかで鳴っているもの。そして誰にも知られずにひっそりと奏でられるもの。誤解を恐れずに言えば、ライブハウスで聴こえてくる音楽の大半はその部類に入る。


そしてさらに大げさに言えば彼らはみんな孤軍奮闘しながら歌をつくりやがて誰かに聞いてほしいと思い始め、幾つかのステップを踏んでステージに立つ。そこには当然にそれぞれの物語がある。


僕は思うのだけれど、誰かの胸に届く歌もまったく独りよがりの歌も本質は変わらない、質もクオリティの高い低いも関係ない。あくまでも作り手のその人の中から新しく生み出されたものならば、本人にとっては尊い財産だ。そのことが最も重要であって、それ以外は、結果だったり世の中の評価であったり、技術不足やセンスのなさ、ボキャブラリーのなさ、ステージング進行のまずさ等々、あげたらきりがない。


しかし大事なことは、自分にしかできない音楽をつくろうとして苦しむ毎日であり、うまく形に出来た時の大きな歓びを感じたりする小さな日々の積み重ねがその人の人生を紡いでいることではないだろうか。


今更改めて言うような話ではないが、ステージで歌う様々な人間を見るにつれその思いは年々募ってくる。音楽家と呼ばれたくてギターを始めた中学生の頃の自分の心の有り様だったり、音楽を続けることで経験してきた苦い思い出、楽しい出来事などを思うにつれ、心からそう言いたくなる。


目に映るもの触れるものだけに囚われて、ことの本質が見えなくなることほど怖いものはない。自分自身の考えが見えなくなることほど恐ろしいものはない。そんな時期は誰にでも経験があるだろう。


どうか今その最中にある人がいたら、ぜひライブハウスに足を運んでほしい。ここには確かに孤軍奮闘して歌をつくり歌っている人間を見ることができる。好きか、嫌いか、そんなこともあるだろうし、面白いと感じることも、つまらないと感じることだって当然、無名のアマチュアのミュージシャンだから、そういうことはあるだろう。しかし歌をうたうことで自分をさらけ出し勇気を持ってステージに立っている姿には何かを感じてもらえるかもしれない。そこにはプロもアマチュアもなく同じ地平線に立って歌っている人の姿がある。


閑話休題。まだまだ暑い日が続きます。夏風邪も油断なりませんね。ちょと堅い内容になってしまいましたが、ぜひもっとたくさんの方が身近に音楽を楽しめる生活になればといつも願っています。


最後に一つ宣伝させてください。来月九月九日にNapから、全国発売にて、「原石V 光のある方へ」というNapレギュラー出演者15組がテーマに沿った曲を提供し、ライブでの一発録音を敢行し完成された、コンピレーションアルバムが発売されます。詳しくはまたHPでもUPいたしますので、ぜひチェックしてくださると嬉しいです。

これからもよろしくお願い申し上げます。2016.8/8 Nap代表 竹村龍彦





考えること(その73)「うららか」



さほど多くはないけれど、それなりの数があるCDの棚を見て、買ったままちゃんと聞いてないな、と思えるのが結構あって、今日はそんな忘れられたCDを引っ張り出しながらPCに文字を打っています。


今では聞きたい音楽はyoutubeで探せばいくらでも聞くことができますね。でも僕はやはりCDのケースを開けて、ジャケットを眺め、盤面を取り出して、スタートボタンを押すという一連の作業の後、やっと初めてスピーカーから流れてくる音に愛着があります。


よく言われるように、音楽は「音を楽しむ」と書くものだから、単純になんでも理屈抜きで聞いて良いな、と思うものを聴けばいいのですが、だんだんとあれがこうでこれがこうなんだな、なんてことが頭の中に駆け巡るようになり、純粋に耳と身体と心で受け止めるのを忘れてしまっている自分がいます。


これを職業病というのかもしれませんが、特に音楽を奏でる人間なら誰しもが、理屈や理論や成り立ちやその他諸々を知らず知らずのうちに分析しながら聞いていると想像します。まして曲作りをする時はこれがとても厄介で、僕なんかは最初のインスピレーションの塊は何処へやら的な歌が出来ることもしばしばです。だから、とにかく小手先に頼るようなことのないように、できるだけシンプルに、言いたいことがわかるように、と心がけて作曲をするようにしています。しかししかし。言うは易し、とはよく言ったものです。


さて、暖冬と言われている今年。2月も早、終わりに近づいてきました。花粉も忍び足でやってきました。春の足音も聞こえてきます。なんだかそわそわする時期でもありますね。そんな時こそ、好きなもの、音楽でも映画でもダンスでもなんでも良いから、自分の楽しみを忘れないでいたいものです。


もしあなたが音楽好きならば、ライブハウスの臨場感ある音を聞きにいらしてください。無名のアマチュアの演奏と歌はそこでしか味わえないものです。完成度の高さは人ぞれぞれとは思いますが、今、この現代を映し出す鏡のような音の世界はここにも確かに存在しています。ぜひお時間がある際は足をお運びください。皆様に心豊かでうららかな春が訪れますように!

2016.2/22





考えること(その72)「明けましておめでとうございます。2016年 元旦」


明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

Napも節目の15年目を迎える、2016年。気を引き締めて仕事に取り組みたいと思います。


人間でいえば、中学三年生。大人になる一歩手前とでもいいましょうか。

そんな楽しくわくわくする日の多い一年になればと祈ります。


その意味でも足元をしっかりと踏みしめて、この一年の歩みを進めたいと思います。

2016年が皆様にとって平和な年になりますように! 

今年もよろしくお願い申し上げます。

2016年元旦。Napスタッフ一同。


⭐️追伸。去年の一番最初にこの欄で約束した、「2015年最初にこころ震わせ、躍らせてくれた音楽は何?」の僕の答えは、Coldplayのアルバム「Ghost Stories」2曲目の「Majic」でした。音数を最小限にしたシンプルなベースのリフ。どこまでも伸びやかで心地よいクリス・マーティンの歌声。そしてエンディングに向かい縦横無尽に変化していくメロディ。そのどれもこれもが聞くたびに違う表情を見せてくれる曲で、僕の中の昨年中一番の曲になりました。今年もどんな洋楽に出会えるか楽しみです。2016.1/1


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