2021年1月23日土曜日

アーカイブ

Napの考えること2017(#77-#83) 






Napの考えること(その83)「要」



今年の師走は北日本での大荒れの天気など、体調も含め油断のならない毎日ですね。毎年、世界的に天候が不順でもう何月だから等々の予測が年々難しくなってきた気がいたします。


それでもこうして時は流れ、あと数日で確実に新しい年が明けて、いつもながらの新年の挨拶が飛び交うことでしょうね。


「自分が出演したいと思えるお店」、をコンセプトに決め始めたお店ですが、その言葉通りのお店になれたかといえば、まだ道半ばです。でもいつもその初心を忘れずにこれからも精進したく存じます。


今月の、12/22でNapもおかげ様で16周年を迎えることができました。多くの皆様に改めて感謝申し上げます。現在もお店を始めた頃からご縁があったアーティストがいることにも心から感謝です。


今年は特に数年のブランクを経て、また復活されたアーティストも多くありました。それがまた嬉しく、Napの16年という歴史の重みを実感できた一年でした。


あとわずかで2018年です。来年がどのような年になるか誰も知る由もありませんが、まずは目の前の仕事に心を込めることに、全身精力を傾けたいと思います。地道な歩みこそがすべての要と信じ、心も新たにまた来年も一歩一歩進めたらと願います。


ではでは。風邪などひかぬよう皆様もどうかご自愛ください。来年もよろしくお願い申し上げます。2017.12/29 Nap代表 竹村龍彦







Napの考えること(その82)「竹原ピストル/野狐禅/Nap16周年」



いよいよ12月に入り、ぐっと世の中が師走に向かって慌ただしく過ぎていく月となりました。Napでも今年の12月で16周年を機に制作した、「Nap16th Winter Songs」も会場限定で販売開始いたしました。限定枚数なのでお早めにお求めくださると光栄です。今なら缶バッチも付きますよ!


さて、年末といえば毎年話題になる、紅白歌合戦がありますが、今年は何と言っても「竹原ピストル」さん、の名前が載っていたことですね。ここNapでも「野狐禅」の時代からソロに至るまで、Napのたくさんのレギュラーアーティストとの対バンや前座などでご縁がありました。


それこそ彼は全国津々浦々のハコで、ここ数年ほぼ毎日と言っていいほど、一人ギターとCDを携え歌ってきた方ですから、「竹原ピストル」という名の唯一無二の歌い手を身近な存在に感じる方は全国に数え切れないほどいることでしょう。


そしてこの大きなニュースにより、各方面の数多くの方からのたくさんの祝福の言葉が届けられているに違いありません。かく言う、私も、まるで親戚の人が紅白に出演するような心持ちになったほどです。竹原ピストルさんおめでとうございます!


竹原さんのあの人懐っこい笑顔やステージに立って歌う凛とした佇まい等々、一度でも彼と遭遇した人は、一発でその名のとおり、ピストルで打たれるほどの衝撃を受けてしまいます。


ずっと地道に音楽を続けてきた「竹原ピストル」さんがこうして大きな陽の目を見ることになったことは、ここNapでも過去に同じステージに立ってきたアーティストや全国各地で一緒に同じステージに立った数多くのアマチュアのミュージシャンにきっと大きな勇気や夢を与えたと想像いたします。


そして今日もNapでは目標や夢を胸に抱きステージに立つ方がいます。「人に歴史あり」と言う言葉のとおり、その一人一人に特別な個性があり、その者だけが求め続けている特別な音楽があるからこそ、この世界は面白いのだと感じます。


その昔、竹原さんが放った、「僕にはモチベーションという言葉はない」、という言葉を時々思い出します。とにかく歌うことが体の一部になっている人間、その時強くそう感じました。奏でる音楽、考え方や感じ方、思考も決して誰一人同じではないけれど、自分自身を信じ走り続けること。それが何より大事なことを彼は身をもっていつも証明してくれました。


この12月で16周年となるNapとしても、これからも、もっと多くのアーティストと出会う場所になれたら幸せです。そして、音楽道の一つの寄り道駅のような場所、修行のための道場のような場所、そのように皆さんに認められるハコの一つになれたらと願っています。


今年もあとわずか一ヶ月ですね。皆様も充実した一ヶ月を迎えられるようにお元気でいてください。そしてお近くにお寄りの際はぜひ足をお運びください。真剣に音楽に向き合うミュージシャンが多く集う「Nap」もよろしくお願い申し上げます。感謝を込めて。

2017.12/2 Nap代表 竹村龍彦





Napの考えること(その81)「Nap16th Winter Songs 完成に寄せて」



「Nap16th Winter Songs」、というタイトルで皆さんに呼びかけたこのコンピレーションアルバムは、今年12月に迎える、Napの16周年を記念としたものであり、また、その数字にちなんで16組のアーティストを想定しました。テーマは「冬」、そして収録曲は4分前後に収めていただきたく皆様にお願いして始めた企画でした。


Napは幸せ者のライブハウスです。それがこうしてこのように実現し、且つ、こんな素敵なアルバムが出来上がったのです。


いま僕は仕上がった音源を聴きながらこの文を書いているのですが、目の前で生々しく演奏しているアーティストの姿が次々にはっきりと浮かぶ思いです。


今回の録音においては、通常ライブ(9月と10月)の二回のライブ音源から選曲しました。皆さん相当プレッシャーのかかるライブのはずだったと思いますが、それに臆することなく挑む姿がとても印象的でした。


16年と言えば、人間で言う高校一年生ですね。もしかしたら、この時期が一番感性が磨かれていく時かもしれません。Napもさらなる成長を遂げていけるよう精進いたします。


末筆とはなりましたが、短いスパンに関わらずデザインをお受けしていただいた、「世里香」さんに心より感謝申し上げます。毎回、想像以上の仕上がりに感服いたします。これぞまさにプロの仕事といつも感じます。改めて感謝いたします。


そしてそして、いつもNapに足を運んでくれるお客様にも心より感謝いたします。ライブは皆様のおかげで空気が揺れ動き、大げさに言えば、新たな音の生命が生まれくるのだと思います。


ぜひぜひ。これからもNap出演アーティストを応援していただき、足を運んでくださればと願っております。ここNapというこの場所だけに息づく空間をその実際の耳と身体とで、多くの皆様に感じていただきたいと心から願っております。


これからも皆様の心の隅に小さくとも、音楽のともし火が灯りますように、と心より願いまして、「Nap16th Winter Songs」の完成における感謝の言葉と代えさせていただきます。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

FISH RECORDS 兼 日吉Nap代表 竹村龍彦 (2017.10/31)






考えること(その80)「原石Ⅵ~Move on~2017.7.29配信開始!!」



いよいよ、2017年7月29日よりitunes等々で配信が始まる、「原石Ⅵ」の最終ミックスの追い込みをこの時期特有の湿った暑い空気と戦いながら挑んでいる私でございます。皆様におきましてはいかがお過ごしでしょうか。


さて、今回の原石シリーズもレギュラーから選出された12組の音源ですが、これまでの録音方法と違うところは、4月から6月までの3回にわたるライブ音源から一曲を選んだということです。


それぞれが代表的な曲の一つであり、また、ライブならではの緊張感と勢い等々による高まりはミックス作業中もひしひしと伝わってきます。彼らのオリジナル曲に込めた熱き魂の歌を多くのリスナーに感じ取ってもらいたいと心から願っております。


Napのレギュラー陣を中心に制作してきた、この「原石」シリーズもおかげさまで今回が六作目です。今少し振り返りますと、やはり、その時代その時代の世の中の空気のようなものも一緒に詰め込められているのだと感じます。


現在出演しているアーティストは、Napを開いた2001年12月、その翌年から毎月出演している筋金入りのアーティストもいらっしゃいますし、転勤やその他諸々の環境の変化などにより、一旦離れていたアーティストがまた舞い戻り出演してくださっているアーティストも多くいます。それが15年の重みなのかと感謝しつつ、感慨深いものがあります。


そしてまた、これからのNapの未来を新たに示す時でもあります。開店当時には少なかったアコースティックライブハウスですが、今では、ライブバー的なお店を含めると相当数あると思いますが、昔ながらのノルマ制で運営しているNapのようなライブハウスは、それに値する内容がより求められています。


当たり前のことですが、求められる価値がなくなれば、いずれたち消えてしまうでしょう。この15年間、Napが続けることができた原動力の中心は一体何であったのか、そして、これからの未来、ライブハウスに求められるのは何かをもう一度、原点に立ち返って考えることも必要です。


「果たしてなぜ、私は今も音楽を続けているのか。」私の中ではこれが原点であり、この店を始めたきっかけです。家でギターをつま弾いたり、レコード店で音楽を視聴したり、はたまた好きなプロの演奏会に出かけたりしながら、空気を吸うみたいに、自然に心はいつも音楽を求めていたサラリーマンの頃。


すでに一つの目標から心も体も離れ、日々の生活だけに追われる時期を私も経験しました。しかし、そんな頃も日記をつけるみたいに曲をつくり続けていました。つまり、何も中身は変わっていなかったことにだんだんと気づいたのです。


表面上はどこかの箱にしまいこんだのに、また知らぬ間に、目の前に、それが用意されている。そんなふうに、常に音楽がそばにいるのだと分かりました。何も特段に繊細に考えるものではなく、自分が単純に素直にすっと受け入れるべきもの。それが音楽なのだとわかった瞬間でもあります。


だからこそ、私は今もライブハウスという仕事は特殊なものだと考えることがあります。音楽が好きな人間が一番幸せな気持ちになる場所であり、裏方である私は、その一番良い顔を見ることができるということ。それが仕事冥利とも言えます。音楽も一つの娯楽といえばそうですが、音楽だからこそ特別な力が備わっていると感じます。


Napは何を大切に考えるべきか、それを常に自分に問いつつ、その時代時代の空気を肌に感じながら、これからもたくさんの音楽好きの人々が集う場所になれるよう、スタッフ一同精進したいと思います。 


そして末筆とはなりましたが、今月の、7/29より配信される、オムニバスアルバム「原石Ⅵ~Move on~」のダウンロードもぜひよろしくお願い申し上げます。

2017.7/4 FISH RECORDS 兼 日吉Nap代表 竹村龍彦






考えること(その79)「ブーメラン」



絵画の好きな人が美術館に行くように、音楽の好きな人がライブ会場に足を運ぶわけですが、いずれもその場所に行くことで得られるであろう、満足感や幸福感のようなものを期待して行くのだと思います。


自分もそれを忘れないようにと、努力を重ねているはずなのですが、残念ながら、日々の練習や鍛錬に必ずしも結果が現れると限りません。単なる言い訳ですが(笑)。


まあ、事実として、生まれ持った才能というのも少なからずあるには違いありませんが、成功者のほぼ皆が言うように、実際は、その人の才能の大小ではなく、そのための努力を惜しまない者だけが、結果、プロの世界に行けるということは、この仕事を通しての経験として分かる気がいたします。


しかし、やはり一番大事なことはプロであっても無名のアマチュアであっても、先に述べたような、表現者である自分が、受け手側の心を想像する力を失ったらいけないなと。どんな場所であろうとも(メジャー、マイナーに限らずに)、もし公の場所に立つ表現であるのならば、そこの部分はちゃんと押さえておきたい。そう心から願います。


現代は、誰しもが簡単にネットを通じて自己表現するアイテムが塵の数ほどあります。良いも悪いも含め、いとも簡単に世の中に公開されます。おかげで、なんだかなあ、と思うものも決して少なくないとは思うのですが、芸術性の高い低い、その真実も含め、結果のすべては、世の中の評価により決まることに今も昔も変わりありませんね。


だからこそ、いつも、自分の足先は今どこに立っているのか。そのことを常に、確かめつつ、歩みを進めることが重要なのだと感じる今日この頃です。


決して表現者たる者、臆病になってはいけませんが、一度外に出たものは、聴くもの、観るものだけではなく、自分にもブーメランのように結局は返ってくるものです。だからこそ、自分を誇れるような、そしてできれば誰かの希望の力になれるような作品を創りたいと願いつつ。


まあ、いつもながら言うは易しですが(苦笑)。ここ、日吉Napに集うアーティストの皆さんが奏でる音楽がこれからもそうであることを希求しつつ、私たちスタッフも裏方として、気を引き締めて、精進していきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


初夏の風漂う夕暮れを感じつつ。2017.5/8 Nap代表 竹村龍彦






考えること(その78)「音楽の道場」



僕は10代の後半に音楽を生業にしようと決め、上京し、小さなライブハウスで活動しながら夢を追っていました。そして運良く、某事務所に送ったデモテープがキッカケとなり、プロの前座をやりながらデビューを目指していた時期があります。


そんな僕が今こうして横浜日吉でライブハウスを経営している不思議を思います。15年間の運営を続けてきて強く思うことは、ライブハウスは、「音楽の道場」だと感じることです。自らの力で成長しようとする意思を手助けをする場所、それが「Nap」の存在意義だと考えます。


現在、Napでは通常ライブにおいて様々なお題を出したイベントを開催しています。すでにご出演の方はもちろん、いまここで初めてNapを知った方も大歓迎です!


まずは、簡単な活動歴、プロフィール等々をメール、またはお電話にてお知らせくだされば結構です。

(詳しくは、当サイト日吉Napをご参照願います。)


これからもNapの母体レーベル「FISH RECORDS」のキャッチコピー、「サカナの数だけ音楽スタイル」を存分楽しめる場所になれますようこれからも精進いたします。重ねてよろしくお願い申し上げます。2017.3/14 Nap代表 竹村龍彦






考えること(その77)「2017年 元旦」



明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。


さあ、なんと今年の空は金色になるそうですよ! なんてことはあるわけはございません、はい、当然ですねー。


でも、年の変わり目に何か変化をはっきりわかる事があれば面白いのにな、と小さい頃考えたことがありました(苦笑)。


今年も年が明けたからといって何も変わりはしませんが、気持ちだけは今日から始まる一年を新鮮な心で受け止めたいと思います。


今年も多くの皆さんと音楽を分かち合えるようなライブハウスになれるよう精進したく存じます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

2017年 元旦 Nap 代表 竹村 スタッフ一同。

0 件のコメント:

コメントを投稿